韓国で精神科に通ったら心がとても楽になった話。
こんにちは!おにぎし子です。
最近は日本で就活とバイトの二本立てでお送りしていたため更新が遅れてしまいました。
ではさっそく私が韓国で精神科に通っていた流れ?について経緯も含めて書いていきたいと思います!
(※長文注意/鬱病に関する内容があるので似たような経験をお持ちのかた等は気を付けて下さい。)
1.私の病名
鬱病・不安障害
2.発症の流れ
<大学院1学期目>
私は2021年9月に韓国の大学院に入学したのですが、初めの4ヶ月間、ぶっ通しで朝から晩まで勉強していました。(朝7時~夜11時くらい)
周りの外国人留学生はそこまで勉強していなかったような気がするのですが、
私は謎に「現地人に追いつくぞ」精神が強いため、自分の尻を叩いて部屋に閉じこもって課題やって論文読んで...と1パターンな日々を続けていました。
この時期は、コロナで非対面の授業だったこともあり、外に出ないわ、人と話さないわで孤独感と憂鬱感で一杯でした。
やっぱり外国人なのでどれだけ努力してもすぐに結果が付いてこないんですよね。
教授からやる気のある学生だと見込まれたのは良いことだったんですが、
私だけプラスで発表や課題を与えられ、それが教授の満足のいくものでなかった場合は
3時間ひたすら叱られるということもありました。(教授の誤解で出来ていないと判断されることもあったので、最初から私が意見の主張や内容に関する確認が出来ていれば良かったことではあるのですが...)
たまに夜に散歩するようにしていたのですが、フラフラな状態で外に出て公園とかに向かうときの気持ちがめちゃくちゃ寂しくてですね...
多分この頃で既に自律神経失調症だったのかな~と思います。
光浴びてないし人と話さないし体動かさないし。2日に1回は大号泣してましたね。
頭は疲れてるのに眠れない日々が続き、
「なんのために生きてるんだろうな」と考え始めました。
日本に帰るには検査が多かったり航空券も高かったため、冬休みもずっと韓国にいました。
<大学院2学期目>
春になり新学期になったところで、友達が少しずつ増えてきました。
対面授業や政府奨学金の集まりで会った学生と生活や学業の悩みについて共有する機会も増え、かなり気持ちが楽になったのを覚えています。
運動を始めたことが一番大きかったのかもしれません。
気持ちが前向き&楽観的になり、課題と休息もメリハリを持って行えました。
<大学院3学期目>
2学期目と3学期目の間の夏休みに色々ありまして・・・その出来事について頭の中で整理するのに時間がかなりかかり、2022年9月は丸々憂鬱でした。
あと、月末にあった総合試験の勉強でかなり無理をしたということもあり、燃え尽き症候群がかなり強く来ましたね。
10月のある日、友達とカフェで課題をしていた日のこと。
午前中は奨学生の集まりがあり、かなり多くの学生と楽しくお話しして非常に良い気分だったのを覚えています。
しかし、課題を初めて10分くらい経過したときから、上手く息が吸えなくなってきたんです。一日中走り回った日のようにとてつもない疲労感が脳を襲い、頭の中が暗雲で覆われたような感覚になりました。
友達に「疲れたから少し休憩したい」と言うと、一緒に散歩してくれると言ってくれたので近くの公園を散歩しました。
でも、外に出て自然を見ながら歩いても、その息苦しさと気分がマシにならないんです。「もう今日は何も出来ない、とにかく寝たい」と思いました。
この時期から憂鬱感が全く治らず、また号泣する日々が続きました。
毎日悪夢を見てるみたいで、生きてる心地がしませんでした。
正直、私は家族と友達にめちゃくちゃ恵まれてる方だと思うんです。
ここまで私を想ってくれる人たちがいるなら、それだけでめちゃくちゃ成功した人生だなと思うくらい、私を大切にしてくれる家族と友達に囲まれてるんですよね。
でも、私の心はそのとき既に正常な状態ではなかったため、周りの人たちが心配して、優しくしてくれてもその言葉を真に受け止めることは出来ませんでした。(もちろん、感謝はしてましたし一時的にマシになるんですが、
鬱では脳の思考回路が完全に変わってしまってるのでまたすぐに憂鬱状態に戻ります)
そこから約1ヶ月後の2022年11月中旬、また新たな異変が訪れました。
それまでは窒息感・憂鬱感・不眠が主な症状だったのですが、疲労感・仮眠が異常に強く出るようになりました。
朝、起きたときからもう眠くて疲れて仕方ないんです。
疲労感が強すぎて寝るしかないという感じですかね。
この時期は課題がない日は1日15時間以上寝ていました。
それでも疲労は回復されず、どうして良いかわからない日々が2週間ほど続きました。
11月後半にさしかかったところで「これは日常生活を普通に送ることは不可能だな」と判断したため、本格的に精神科に通うことにしました。
私はインターネットで評判の良い精神科を予約し、カンナムのとある精神科を訪問しました。
3.診断
韓国語で自分の現状や症状を話さないといけないため、私は忘れないように
症状のみ箇条書きでメモして、それを先生にお見せしていました。
例:窒息感、音や光に非常に敏感、慢性疲労感など。
先生は温和で人当たりが良く、
「今部屋の灯りはまぶしくないですか?」などこまめに私を気遣ってくださいました。
初診では、私の過去の家庭環境や症状、日常生活などについて詳しく聞き、40分ほどで「重度の鬱病」という診断が下りました。
帰り道、高速バスに乗ったのですが、そこで呼吸困難になるほどのパニックを引き起こしてしまいました。
なんとか呼吸を整えたりして耐えましたが、
家に着いたときには、足が震えて放心状態でした。
(閉鎖的空間だったのと、帰りのバスに乗るやいなや泣いたのが原因と思われます)
4.薬による治療
私の場合はほとんど薬によって回復したケースじゃないかなと思います。
(全ての人がそうであるとは限りません)
私は、毎晩寝る前に安定剤と抗不安薬を服用していたのですが
初期:量少なめ→飲み始めだからかかなり効果がある。憂鬱感・不安感がなくなった代わり、非常に無感情になる。何も感じないし、何にも興味を示さない。腹も立たなければ喜びもしない。それでも不安感がなくなったことへの安心がすごかった。
中期:量多め→量が多いので効果も出る。肯定的な思考へと変わる。非常に精神的に安定しているが、薬の量を減らしたらまたあの憂鬱感に苛まれるのかと思うと少し不安になる。
後期:量減らす→やはり中期よりは不安・憂鬱感の頻度が高くなる。しかし、薬との適度な向き合い方も分かってくる。
てな感じの気持ちの変化がありました。
元々「薬が怖い」という気持ちがあったのですが、それよりも鬱病の症状の方が死ぬほど辛かったため治すことを最優先に考えて服用しました。
結果、精神科の薬は必要なら飲んだ方が良いです。
薬での治療を怖がって治療を先延ばしにすると、その先でもっと大きな症状となって現れると思うので...
いずれ治さなくてはならないものは、早めに治した方が良いです。
5.カウンセリング
私が通っていた病院では、週一回40分ずつのカウンセリングをして頂いていたのですが、良い先生だったこともあり、私は効果を感じました。
日常生活で自分の精神状態や生活について
分析して話し合ってくれる人なんてあまりいないですよね。
私は近い人にほど心配をかけたくない派なのであまり暗い話はしたくないんです。
でも、週に一回精神科で自分の現状について話す機会が生まれたことで、気付かなかった自分の気持ちに気付いたり、意外な視点で自分を見ることが出来るようになりました。
5.現在
現状をお話しますと、まだ治っていません!
私の場合留学だけでなくその前から憂鬱感がありましたし、かなり長期に渡って自分に圧をかけていたため、簡単に治すことはやはり難しいようです。
でもこうやって自分の経験を人に話せている時点で決して無駄なことではないなと感じます。
むしろ、辛いことに対処する術を早めに身に付けられて良かったのかな...
とにかく、韓国で生活されている方、精神的に辛い想いをしておられる方にとって
この記事が少しでもためになったら幸いです。
<おまけ>鬱病について取り扱った作品の中で私が大好きなものをご紹介
・モダンラブ
躁鬱病を患う女性の物語。amazon primeで観れます。
憂鬱感が突如襲ってくる感じがすごくリアルなので、経験したことのある方は「こうだよなあ・・・」と感じるはず。
・TED-うつ病って何?
これもうつ病について上手く説明しています。
非常に的確です。
では、読んで下さりありがとうございました。
さようなら~!