おにぎし日記

韓国の大学院生。

大韓民国政府奨学金【提出書類の段】

 

 

 こんにちは。おにぎし子です。

 

最近は大学を卒業して時間に余裕があるので、

Youtubeでカワウソの動画を熱観しています。(そんな言葉はない)

 

 

さて、今回からは、大韓民国の政府奨学金の受験体験記をお送りしていきたいと思います。

 

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目次

 はじめに

 「大韓民国政府奨学金って何だよ」と思われた方いらっしゃいますか。簡単に言えば、韓国の大学や大学院に行く際に、生活費や学費を出して頂ける有り難い制度です。

奨学金の概要は過去の受験者の方のブログや募集要項に詳しくありますので!

そちらの方で、奨学制度の内容や条件は確認していただけると思います。

説明を省いてしまい申し訳ありません。

(募集要項はこちらのページにあります)

 

大韓民国政府奨学金は、なんせ提出書類がややこすぃ~~~~~~~~~~~~~ことで有名ですので、私は提出書類について詳しく書いていきたいと思います。実際受験される方はこういう具体的な情報の方がお求めかな・・・と思いますので。

 

私は今年(2021年)受験したのですが、今年の制度や規定に従って書類作成を行ったため、来年以降受けようと考えられている方はあくまでも参考程度に見て頂きたいです。

私のやり方が100%合っているわけではありませんし、むしろ間違いもあるかと思います。

少しでも「本当にこれでいいのだろうか…」と思うことは大使館に直接電話で聞いて下さい!何度聞いても怒られるとか点数が下がるということはありませんので!!(低姿勢かつ丁寧に聞くのはマナーですが)

書類がミスしててアウトになるほうが落ち込みますからね…

(年度ごとに提出書類の内容がちょこちょこ変わるので提出前にはHPでのチェックが必須です。)

 

2021年の日本語の募集要項こちらになります。

準備される方は過去の募集要項をしっかり読んで頂くことが必要です!

そして、自分が受験したい年に向けて準備を行って下さい。

ちなみに、2021年の日本語の募集要項は例年よりもめちゃくちゃ分かりやすく、詳しくなってましたので有り難かったです。書類の図まで付いてた!!!!ありがたや~~~

 

 

  • 募集要項の公示

 今年は2月10日ごろにStudy in Koreaで韓国語・英語での募集要項が公示されました。

日本語の募集要項は2月末に出されたのですが、それを待たずにStudy in Koreaでの公示を早めにチェックすることが大事です!締め切りが3月中旬だからね!

韓国語や英語が分からなくても自分でガッついて翻訳し、全体を把握しておきましょう。

 

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では、提出書類一つ一つ説明していきたいと思います。なお、今から私が説明するのは大使館選考&修士課程志望で受ける方向けです!挙げている書類は、私が提出したものだけになりますので、もし他に提出出来るものがある方は各自でご確認お願いします

 

韓国文/英文(駐日大韓民国大使館へ送る方)

これらの書類は、韓国語でも英語でもどちらで記入しても構わないのですが、様式や記入箇所によってどちらかの言語に指定されている場合があるので確認が必要です。

 

● Global Korea Scholarship Application (2枚に渡ります)

・所定の様式に記入。基本的に署名以外はwordで情報を追加します。

・表の上に「English ONLY.」とあったため表内は全て英語で記入しました。

・貼り付ける写真の裏にはローマ字で名前を書いておきましょう。写真は貼ったものをコピーせずに、全ての紙に貼りました。

・表内「Phone」では、日本の国番号(+81)も忘れずに書きましょう。

・表内「GPA」では、自分のGPAと満点のGPAを書きます。(例:4.0中3.2の場合は3.2/4.0)

私が受験する際に大使館に電話で聞いたところ、出来れば1~4年生までの各学期のGPAまで全て記入するのが望ましいそうです。でも、4年間全体の平均GPAが基準に達していればいいので、必須ではない、という風におっしゃっていました。

「Score Percentile 환산점수」のところは、韓国語の募集要項にある「Appendix A. G.P.A. Conversion Table」という表を見て、自分のGPAを100点満点で何点か記入します。

 

Personal Statement(1ページにまとめる)

・所定の様式に記入。私は志望動機、家族歴、学歴、経歴、課外活動などを書きました。

・書けることは最大限にアピールし、その中でも活動内容同士の繋がりや目的の一貫性を持たせることが重要だと思います。

 

Statement of Purpose(2ページ以内)

・所定の様式に記入。

・「言語の学習計画」「研究目的と研究計画」「卒業後の計画」という3項目について書きます。特に研究計画は詳しく書くと良いでしょう。

 

TWO Letters of Recommendation 

・教授お二人から書いて頂く必要があります。私はそれぞれA4一枚に収まるように書いて頂きました。同封する必要のあるForm5に、推薦書自体の書式は自由だと書いていましたね。

・あくまで私の場合ですが...韓国語/英文の推薦書は、それぞれの封筒に「Form5+正本1枚+コピー3枚」を入れて頂きました。

・正本かコピー関係なく、全ての推薦書に教授のサインと印鑑を押して頂きました。(韓国は印鑑文化ではないので、印鑑は必要か分かりませんでしたが一応押してもらいました)

・封筒を綴じて頂く際には、〆のサインもして頂きましょう。

 

GKS Application Agreement(2枚に渡ります)

所定の様式に記入。wordで全項目にチェックをしていきます。署名部分は正本コピー関係なく全てにサインしました。

 

Personal Medical Assessment 

所定の様式に記入。自分の健康状態についてチェックしましょう。

 

Certificate of Bachelor’s degree or Bachelor’s Diploma(原本) 

・英文の卒業証明書です。私は、書類の提出日が卒業前で、卒業証明書の発行が難しかったため、英文の卒業見込証明書を大学に発行してもらいました。そうしておけば、卒業証明書の提出は後でも良いようです。

・証明書系は全て正本で提出しなければならないみたいなことが韓国語のQ&Aに書いてたので、正本4部発行してもらいました。ただ、日本語の募集要項には正本1部+コピー3部と書いてあるので、それでも問題ないのかもしれません。この点は、問い合わせをお願いします。

 

Bachelor’s degree Transcript (原本) 

英文の成績証明書です。英文かつ大学の最終学期の成績を含めたものになるので、2月の上旬ごろから大学の教務課にお願いしていました。皆さんも早めに発行のお願いをしておきましょう。ちなみにこちらも全部原本で提出しました。

 

Applicant’s Proof of Citizenship Document(原本)

応募者の国籍を証明するものです。

Applicant’s Parent’s Proof of Citizenship Document(原本)

・応募者の両親の国籍を証明するものです。

 

↑この二つの書類は、私は戸籍謄本で証明しました。戸籍抄本は一人分の情報しか載っていないのですが、戸籍謄本は家族全員分載っているらしく。(大まかに説明しているので多少の語弊はありますが)

そのため、戸籍抄本を一人一人取るよりも戸籍謄本を取って提出した方がコスパが良いので、戸籍謄本一本で家族全員分の国籍を証明しました。

ただ、この書類は家族構成や婚姻によっても変わってくると思うので、それぞれ問い合わせが必要かなと思います。

そして!この戸籍謄本を英文で提出するのですが、この英訳版はアポスティーユを取る必要があります。そのため私は、ネットで載っているフォーマットを参考に戸籍謄本を英訳する→英訳を印刷したものと正本を公証役場に持って行く→アポスティーユをもらう→それが英文の戸籍謄本の正本となる、という流れで書類を作りました。

公証役場で全ての書類を合わせてホッチキスで留めてもらえるので、持参していくときはホッチキスで留めなくて大丈夫です。費用は12500円くらい取られた気がします(言い方)

アポスティーユをもらうのは1部だけでOKで、コピーは正本1枚1枚をコピーしてからホッチキスで綴じたものを3部作れば良いです。

 

 

Certificate of Valid TOPIK score

TOPIKの成績証明書です。成績証明書は韓国のTOPIKのサイトで「성적증명서 출력」から発行&印刷できます。

 

Applicant’s Passport Copy 

 応募者のパスポートコピーです。有効期限のチェックも必要ですね。

 

下の〈注意〉もよく確認しておきましょう。

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先程も書いたとおり、英文/韓国語の方は駐日大韓民国大使館へ送ります。

A4サイズの紙が入るでっかい封筒に、正本版1セット+コピー版3セット+推薦書が入った封筒2つを入れました。

 

 

和文(日本学生支援機構へ送る方)

出願書

所定の様式に記入。英文の願書同様、写真は正本とコピーそれぞれに貼りました。

 

経歴書

書式は自由ですが、韓国文/英文の「Personal Statement」と同様の内容を書きます。

 

留学計画書

書式は自由ですが、韓国文/英文の「Statement of Purpose」と同様の内容を書きます。

 

推薦状

和文も教授お二人から&A4一枚に収まるように書いて頂きました。書式は自由で、Form5の同封は不要です。

・封筒を綴じて頂く際には、〆のサインもして頂きましょう。

 

誓約書

英文の「GKS Application Agreement」にチェック、サインをするだけで結構です。和訳は不要です。

 

自己診断書

英文の「Personal Medical Assessment」を和訳する必要があります。

 

学士課程の卒業(見込)証明書(原本)

和文の卒業証明書もしくは卒業見込証明書を提出します。英文同様、私は卒業見込証明書を提出しました。(卒業証明書は後日)

 

学士課程の学業成績証明書(原本)

 和文の成績証明書です。こちらも最終学期の成績を含めたものを早めに教務課にお願いしていました。私の場合は、和文の成績証明書にGPAの記載がなかったので、GPAの記載がある英文の成績証明書のコピーを付けたと思います。(うろ覚えですが)

 

●応募者の国籍を証明するもの

●両親の国籍を証明するもの 

英文同様、上の二つの書類は戸籍謄本で証明しました。

 

韓国語の語学能力証明書の写し(TOPIK)

 TOPIKの成績証明書は韓国語で発行されるため、私はそれを和訳したものをwordで作成し、原本と一緒に提出しました。

 

応募者のパスポートの写し

 

和文の〈注意〉もチェックしておきましょう。全部重要事項です。

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和文日本学生支援機構に送ります。

英文版同様に、A4サイズの紙が入るでっかい封筒に、正本版1セット+出願書コピー1枚+推薦書が入った封筒2つを入れました。

 

 

 【個人的に話したいポイント】

①GPAが良くないからといって諦めないでください!私はGPAそんなに高くなかったのですが、書類審査を無事通過しました。研究計画書や自己紹介書の構想を練って自分の意見をしっかり書けば、それだけで挽回の余地はあると思います。

②計画書や自己紹介書を書くときは、簡潔な文章で書くのが良いと思います。政府奨学金に限らず、自分の経歴や目的を分かりやすく伝えることが大事だと思うので、長い文章で複雑に書くよりは簡潔さ・分かりやすさを重視した方がいいかもしれませんね。

③英文・和文共に、書類はセットごとにダブルクリップで留めないといけないのですが、ダブルクリップが大きすぎると封筒が綴じられないことがあります。

私は「書類多いしでっかいのにしとこ」と思って大きめのものを買い、提出の直前に閉まらねえ!!!!となったので、小さめのやつを買うのがオススメです。小さめのものでも十分挟めますので。

④書類を送るときは、追跡できるように&速達で送るのがオススメです!私は郵便局員さんに「いつぐらいに着きそうですか?」と予め確認しました。

 

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・・・おつかれさまです。ここまで目を通して頂くのも大変だったのではないでしょうか。

書類作成はほんとに根気と生真面目さが必要になってきます。私は、出来るだけ細かいところまで確認しながらやっていたのですが、それでも最後まで不備があるかハラハラしてました。提出した瞬間は「長かった…」と、涙がチョチョ切れました。

 

 

大まかな説明になってしまい、ご参考になったかは分かりませんが、一つでもモヤモヤを解消していただけると幸いです。

もし、質問がありましたらぜひコメントしてください!答えられる限り答えますので!

読んで頂きありがとうございました!

 

次回以降も面接や合格発表についての記事を更新していきたいと思います。

それでは、さようなら。